数あるストーブだけれど、よく使うのって限られていて。
そんなうちの一軍ストーブのご紹介。
ストーブ購入のご参考になれば幸いです!
そのいち・・・ちょっとしたときに
新富士バーナー レギュレーターストーブ
これはもう本当便利。一発着火で火力調整もばっちり。
燃料はカセットガスなので安くてコンビニだって手に入る。
煙も出ないので、車内や室内でちょっとした料理やお湯だけ沸かすときに重宝。
そのに・・・パーティー用しっかり料理に
MSR ドラゴンフライ
これの良いところはホワイトガソリン、レギュラーガソリン、灯油と、石油系燃料の何でもが使えること。
ホワイトガソリンは高いので、赤や灯油が使えるのはとても経済的なんだよね。
うちはマナスルさんと燃料を共有できるようにケロ化(ケロシン化=灯油仕様に変更。嫌いになることじゃないよ)してあります。
ストーブ本体も大きく、とろ火から大火力まで全部得意。米も1升までなら炊けちゃうので、大人数のツアーで活躍してます。
一般には寒い時期でも凝った料理をしたいって人には良いと思う。
そのさん・・・寒い時期にとにかく急いで調理したい
SOTO ムカストーブ
燃料がホワイト以外にもレギュラー対応で経済性を確保しつつ、ガソリンストーブなのにプレヒートがいらない!っていうのが特徴。
寒い冬場に手早く昼食を作りたいっていうときに大活躍。煤が出にくいので、ガソリンストーブをテント内で使いたいっていうのにもおすすめです!
欠点はとろ火が苦手(弱火くらいまでしか下げられないので、米を炊くとかシチューを煮込むのが大変)なのと、火が一極集中していて高火力なので、鍋底が焦げやすいこと。
そのよん・・・一人でちょっとお湯を沸かすだけ
T’sストーブ
コーヒー飲むだけ。カップラーメン作るだけ。
一人でちょっとお散歩してお湯を沸かそうかなっていうときは、アルコールストーブくらいで十分。軽くて、静かなのが良いよね〜
0.5合くらいのお米くらいなら頑張れば炊けちゃいます。
以上
うちの主力ストーブたちでした。
アウトドア道具にはこだわりがある。
それは壊れないこと。
代わりがきかない野外生活で、物が壊れるってすごく致命的。だから、機能性とか、軽いとかそんなことよりも作りが単純で丈夫で壊れる余地が無いものが大事だと思う。
それに派生してアウトドア道具というか、日用品も含めて最近はモノを買うときの基準があって。
『一生使えるかどうか』
壊れないだけじゃなくて、一生愛着を持てそうか。
他のに買い替えたいとか思わない感じだったら尚良しだよね。
ということで、みちくさの道具紹介、第一回は火器(バーナー)の紹介。
火器を選ぶ基準は
・どの程度の料理をするか
・燃料
で大体の人は決まるのかな。
お湯を沸かすだけ?簡単な焼くか煮るかくらいの料理?本格的な調理?
を、どの程度の量を作るか。
で、火器そのものの大きさ(ゴトクの大きさ)を選べば良い。使う鍋の置きやすさって、けっこう大事。不安定な野外の地面で鍋をひっくり返したら大変だからね。
熱量◯◯キロカロリーとかって、あんまり関係ないかな。
燃料は大きく3種類。
・趣味系・・・アルコールや固形燃料など「アルコール系」は軽いけど用途が限られる。
・便利・・・アウトドア用とカセットコンロ用など「ガス」は便利だけれど、寒いところで使えない。
・こだわり・・・ガソリンや灯油などの「石油系」は燃料が安くて寒くても使えるけれど、手間がかかる。
今まで数々の火器類を使ってきたんだけれど(13〜15個くらい?)
その中から一つだけ残すなら…ていうのが、今回のお話で。
さて、みちくさでは
・一年中夏でも冬でも
・複数人分の
・それなりにしっかり料理
っていう使い方をしているんだけれど。
それで選ばれるのは
純国産の灯油ストーブ『スター商事 マナスル』です!
50年以上リニューアルなしの定番商品。
ごくごく少ない部品でできていて壊れる余地がなくて、パッキンすらゴムでなくて皮革を使うなど劣化するようなパーツも使っていない。
だからほとんどノーメンテナンスでずっと使えるっていう安心感はこれ以上はないと思う。
それから使う燃料が灯油ってこと。
石油を使うので気温に関係なく最大火力で使えるし、ガソリンよりも安全。
冬の北海道だと、ガスは気化しなくて使えないんだよね。
一番小さい96サイズでも4合炊きくらいなら問題ないくらいの火力もあるし。
唯一の欠点は風に弱いってことかな。強風下では全然使えないけれど、風防あれば済む話。
ということで、古めかしい見た目も愛らしいブロカントなストーブ マナスルが一番のお気に入り×信頼の火器でした。
次回予告
そのときどきでストーブを使い分けたりしているので、よく使うストーブをいくつかご紹介します。
ストーブ選びの参考になれば、幸いです。
2023年夏季ガイドスケジュールのご案内
6月3日現在の みちくさガイドツアー空き状況のご案内です。
7月10日〜16日
7月31日〜8月9日
8月21日〜23日
9月15日〜19日
9月25日〜27日
10月2日以降
にて空きがございます。
行ってみたかった憧れの源流、
北海道の良い川、
縦走登山、
秘境キャンプ、
などなど、ご希望に応じてオーダーガイドを承っております。
お気軽にお問い合わせくださいませ!
僕はあまり風呂敷を広げるのが好きではない。
背伸びして、事業展開して、こんな事もできますって言って頑張るより、
その時時でできる最良のことを提案して積み重ねて行くほうが性に合っている。
先輩ガイドの荷物持ちとして山岳ガイド(サブ)から入ったガイド業も、
ネイチャーガイドやカヤックガイド、イベント・ワークショップなど様々を経て、かれこれ17年。
気がつけばほとんど山に登ることなく最近は釣りばかり。
それと、キャンプ料理が高じてこないだは80人前の野外ケータリングまでできるように…
もつ煮&牛すじ煮込みぶっかけうどん&熱燗サービス。
人生どこに行き着くかわからないものですね 笑
10年後にはどんなことをしているやら。
注 飲食業ではないのであくまで身内向けですが、興味がありましたらご相談くださいね。
2022年夏
今年はちょっと集中してテンカラを振ってみた。
北海道の源流釣行ではどんな仕掛けが最適か竿とラインと、とにかく使い比べてみた。
とりあえず答えだけ書いちゃうと…
竿: DAIWA NEOテンカラ ミノムシ33 https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/ten_rd/15_neotenkara/index.html
ライン: Fujino テンカラストレートライン・パワフル https://www.fujinoline.co.jp/archives/20160.html
ハリス: フロロライン 1号
もうこれしかない。
小河川のオショロコマから、大型のトラウトまで、これでいけちゃう。
なぜこの組み合わせなのかという話なのだが…
そもそも、
みちくさの秘境釣行へいらっしゃる方の多くはフライフィッシングの方がほとんどなのだが、ここのところテンカラの方が目立つようになった。
昨年取材いただいた つり人社の『渓流』もテンカラ特集で。
とのお話だった。
フライフィッシングより道具も少なく手軽に毛鉤釣りが楽しめるのが良いみたい。
かくいう僕も、ガイディング中はゲスト様のお手伝いに忙しくフライロッドが邪魔になるので、畳んだまま持ち運び、さっと竿を延ばせば数秒後には毛鉤を振り込めるテンカラを持って歩くことが多いのだが。
そんなテンカラ釣りだが、北海道の源流釣行ではどんな仕掛けが適しているのか。
せっかくだから、いろんなライン×竿の組み合わせを試して、最適を見つけてみようという気持ちになったのがきっかけ。
ロッド
・DAIWA テンカラX30(先調子)
・DAIWA ミノムシ33(先調子)
・NISSIN ロイヤルステージテンカラ6:4 360(胴調子)
ライン
・Fujino テンカラストレートライン ノーマルorAQ (Zxion・ポリアリレート)
・PALS テンカラLEVEL LINE 3.5号 (フロロカーボン)
・富士流テンカラバス(より糸) 各種
・DAIWA テンカラライン(モノフィラメントコア フローティング)
それぞれ ロッドの長さ:テンカララインの長さ = 1:1 もしくは 1:1.5
ハリス長は 矢引(1尋の半分 80センチくらい)
で試してみた。
まず、前提として、北海道 と言いつつ、みちくさで最もよく入る川は
・川幅5m〜15m程度の上流〜源流域
・被ってる木があったり、広い河原があったり
・対象魚は20センチ程度のイワナから、40〜50センチくらいのニジマス・アメマス・ブラウントラウトまで多様
ということで、本流域ほど大きな川でないのに、大型のマスが釣れてしまうっていう川。
そして、使う毛鉤が大きい。
テンカラだけれども、使う針は基本的にドライフライで、なまらおっきな「カディス」や「セミフライ」「スティミュレーター」がよく釣れる。
この大きなフライをしっかり振り込んで、大きなニジマスをしっかり獲れる組み合わせが必要って訳。
こういう、もしかしたら?特別な環境かもしれないけれど、
「北海道で大きなマスをテンカラで釣りたい」に適した仕掛けということで。
まずは、竿はというと。
振込自体は、先調子・胴調子、どちらも、どのラインの組み合わせでも問題がなかった。
いやはや、メーカーさんの努力の賜物ですかね。ラインの種類も、長さもどの組み合わせも過不足なく振り込めた。
ただ、、、大型魚になると36胴調子の竿では取り込みまでにかなり魚を弱らせなくてはならなかった。
それって、魚に可哀想だよね。
だから、早く逃がすためには先調子でバットのしっかりした竿で手早く獲ってあげるのが良いかも。
その点ダイワのミノムシは、もともと源流の尺イワナをしっかり釣れる竿って設計らしいけれど、なんもなんも。
50くらいのニジマスが瀬を走ってもしっかり穫れるくらいの強さだった。
長さも、広い川ではライン長を延ばせば対応できるし。
33なら、小さい川でもまぁなんとかなる。
ついでに言うと、竿を畳んだときにブランクスを全部グリップが覆っているため、アプローチの山行中に竿の破損の心配がないのが、源流釣師には何より嬉しい。
予備竿を持つなら、
短めの胴調子の竿を持てば、小川の小さなイワナと遊ぶのが楽しいんでないかな?
次にテンカララインについて。
テンカラ釣りの一番の長所は、ラインを水面につけずに毛鉤を流す釣り方だと思う。
たとえハリスだけでも水面についていれば、川の流れの速さの差があれば、ドラグがかかってシビアなときは釣れなくなる。
じゃあ、どんな時も提灯釣りかというと、ただでさえフライフィッシングに比べて届く距離の短いテンカラ釣りではさらに不利。
できるだけ遠くで毛鉤だけ浮かせたい。
それができるのが理想のラインなのだけれど…
各ラインの特徴から書いてみようかな。
・モノフィラライン・・・ライン自体が重いので、すっごく振りやすい。けれど重いラインの自重で糸が垂れ下がってきて毛鉤が勝手に近寄ってきてしまう。
流れを横切ってきて、もはやドラグ以前の問題。
・テンカラバス・・・毛鉤の大小を問わず振り込みやすい上に軽いので遠くで毛鉤を保持しやすい反面、太い糸が風の影響を受けやすく強風下ではラインごと毛鉤が持っていかれる。
・フロロライン・・・細くて重さもあって、キビキビした振込になる。重すぎず軽すぎず、程よく毛鉤を保持できる。
・テンカラストレートライン・・・軽くてふわっとしつつも、細いので風の影響を受けにくい。少し太めの「パワフル」を使えば大型の毛鉤も難なく触れる。
ということで、キビキビ釣りたければフロロライン。テンカラらしいふわふわしたキャストが良ければテンカラストレートラインがお勧め。
ここは好みだけれどね。
蛇足だけれども、ロングラインで強風下でしっかり振って、そもそもフライフィッシングみたいにラインを全部水面につけるような釣り方をするならモノフィララインが良い。
短所は長所ってことで。
ということで。
僕の最適は
レベルライン向けの先調子の竿3.3m(ミノムシ33) × Fujinoテンカラストレートラインパワフルを竿とラインを1:1
川幅も川原も広いような川なら、ラインもしくはハリスを伸ばすかも。
予備竿として、小川で風の影響もなく、小魚と戯れる竿として
6:4胴調子の2.7m × 富士流テンカラバス(竿と1:1)
という2セットかなと。
手持ちの竿はミノムシ以外は 30先調子と36胴調子だから、組み合わせ間違えてんじゃん 笑
参考になりましたら幸いです〜
樽前山が好きだと、事あるごとに口にして、SNSなどでも書かせていただいた。
言葉にするって、大事ですね。
それらを見てくださった番組ディレクターさんからご連絡をいただき、番組に出させていただくことになりました。
にっぽん百名山 北海道樽前山 苔の回廊と活火山
活火山 樽前山が見せる多様な環境。
裾野の樹海と複雑な地形が生み出す苔の回廊、なだらかながらも森林限界を超え荒々しい表情も見せる山頂部。
それらを紹介しながら歩かせていただきました。
いやー、テレビカメラの前で話すって一層緊張しますね 笑
恥ずかしいですが、もし再放送などあった際には御覧くださいませ〜
秘境ガイドとして活動を初めて10年弱になろうか。
日高、大雪、道南などの源流域をご案内させてもらってきたが、ふと思った。「積雪期の源流ってどんな姿なのかな?」と。
「1年を通しての姿も知らないのに、秘境ガイドを名乗って良いのだろうか?」と。
思いついてしまったら、もう居ても立ってもいられなくなってしまった。
すぐさま計画を立てて、翌週には日高に向かった。
目的地はニシュオマナイの源流、神威山荘。
冬季は林道終点より13〜4km手前でゲートが施錠されているため、スキーもしくはスノーシューで歩かなければならない。
まぁ、言っても林道でしょう?と油断していたら、日高特有の崖を切り出した道路は雪崩で埋まっており、数十〜100メートルほどのトラバースとなっていた。
もちろん、写真左の崖下は100の断崖絶壁。スリップ一つで、命はない。
スコップで足場を作りながら、一歩ずつ進む。
こんな場所が5〜6箇所もあり、4時間程度と思っていた行程も6時間強かかってしまった。
それ故、到着の感動もひとしおというもの。
すぐさま安着祝い。(途中でも飲んでる)
山荘には薪を備蓄してくれていて、濡れた服や靴を乾かし、快適に過ごすことができた。
荷物の大半を占める酒と肴で源流の夜を満喫したのは、言うまでもない。
ところで、雪に覆われた源流域では一切の反応がなかった。
石の下で寝ているのか、もっと下流の瀞場にいるのか。
なんにせよ、冬の日高源流は夏以上に綺麗だった。
結氷した山上湖でもイワナに会いたいアイスフィッシング
北国の冬。
渓流は雪に閉ざされ、多くの内水面は氷に覆われてしまう、冬。
いくつかの凍らない河川下流部や、海でのトラウトフィッシングはあるが、どうも好みではない。
かといって、ワカサギ釣りで慰めようにも、ちまちましたおままごとみたいな釣りもまたすぐに飽きてしまう。
ところがおやおや、ワカサギ釣りの横でサクラマスやアメマス、場所によってはイトウが釣れるじゃないか。
だったら、誰もやっていない、いつも秘境釣行で行くような山上湖でトラウトアイスフィッシングの開拓をしてみよう!
…と、いくつもの湖を回ってみて、楽しめる湖が定まってきた。
スノーシュー(もしくはノルディックスキー)を履いて雪山を分け入り、
たどり着いてみれば人っ子一人いない、痕跡もない山上湖。
おそるおそる氷上に上がり、穴を開けて仕掛けを垂らしてみれば、釣れるのはアメマス、オショロコマ、サクラマスなど。
餌釣りでもいいし、ルアーをしゃくるのも良い。
天候悪化に備えて、シェルターを作ってストーブを焚くのは秘密基地を作るようで、これも立派な冬の遊び。
みちくさ秘境釣行の冬の旅。
流石に夜は宿に入って秘湯にあたりましょうか。
氷下から顔を出すオショロコマに会えたときの感動は、源流で出会うオショロコマを凌ぐものがありますよ!
いつもみちくさのツアーにご参加いただき、誠にありがとうございます。
野あそびガイドみちくさも立ち上げから6年が経ちました。
ガイド業を継続させていただくことができましたのも、ご参加、またお仕事を発注いただきました皆様のおかげです。
しかしながら、ここ数年の物価上昇、また私事ながら2022年4月より長女の入学があります。
今後もガイド業を継続するため、またよりよりガイドサービスをご提供させていただくため、「2022年6月以降にお申し込みになられる新規ご予約分」よりガイド料金を変更させていただきます。
今までご参加いただいておりました皆様に置かれましては、さらなるご負担をお願いすることになってしまいますが、何卒ご容赦いただけましたら幸いです。
料金が変更になるツアー
昨2021年8月上旬
秘境釣行でよく訪れる、新冠川源流の下見釣行へ行く際、つり人社記者さんが同行、取材いただいた。
その際の記事が、
つり人社『渓流』2022年3月号 に記載されました〜
みちくさの秘境釣行にご興味のある方、ぜひぜひ雑誌をご覧くださいませ〜!